【体操競技で多いスポーツ外傷】
・捻挫、靭帯損傷、骨折、脱臼などの急性の外傷。
【急性と亜急性の違い】
体操競技では男子では跳馬、鉄棒、平行棒、ゆか、あん馬、吊り輪、女子では平均台、跳馬、段違い平行棒、ゆかなどの種目があり跳馬やゆかなどでは着地する時に足関節捻挫や膝半月板や側副靭帯の損傷などがあります。
ケガを部位別で見てみると1位が足首で30%、2位が手関節で16%、3位が腰痛症で14%で足首のケガが最も多いです。急性のケガが全体の60%で使いすぎや筋損傷は40%で急性のケガが多く締めています。
【特に多い急性のケガ】
跳馬やゆかなどでは跳躍した後に着地する時にバランスを崩してしてしまった場合に体重の負荷が足首や膝などにかかり関節を固定している靭帯組織や半月板などにかかる事で本来動きを制限している組織が損傷します。
鉄棒や平行棒やあん馬や吊り輪などではTFCC損傷や肘の内側側副靭帯損傷が多く発生します。TFCCとは三角繊維軟骨複合体と言って手首にあるクッションの役割を果たす軟骨組織で膝の半月板の様な役割をしています。肘は着地などで肘を伸ばした状態でついてしまった時に肘が過伸展することで肘が外反してしまい肘内側の靭帯が伸ばされる力が働いて損傷してしまいます。
骨折では着地動作での脛骨や腓骨など下腿部の骨折や足の舟状骨や中節骨や、転倒して肩から落ちた時は鎖骨骨折や上腕骨骨折、手をついてしまった時はコーレス骨折などが発生します。
【特に多い亜急性のケガ】
身体の捻りや着地など繰り返しの衝撃により腰痛症が多く発生します。着地動作は背骨に対して圧迫力や捻転力が加わる事によって腰椎のすべり症や椎間板ヘルニアになる事もあります。肩関節では腱板損傷やルーズショルダーなどで肩関節の動きで痛くなったり動かしたときに関節が外れてしまいそうな不安を感じる事があります。足ではふくらはぎの筋肉を酷使する事によってアキレス腱炎やジャンプなどの跳躍を繰り返し行う事によってシンスプリントや脛骨の疲労骨折などがあります。
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