腰痛の原因は１つではありません。

筋、筋膜性・椎間関節・椎間板・狭窄症・ヘルニア・仙腸関節など、腰周辺の痛みは様々な種類があります。

病院でレントゲン検査を行っても、原因が特定できない筋性腰痛、筋膜性腰痛や仙腸関節などの腰痛の方も多くいます。

転倒やスポーツ外傷などの外傷で腰痛になるケースもありますが、

身体機能の低下により、

【一部に加重が加わる事で炎症が発生して痛みが出るケース】や【局所的に運動量が低下し筋肉が萎縮する事で痛みが出るケース】があります。

炎症や萎縮はやがて線維化（硬結）となり組織の伸張性の低下を招き疼痛（腰痛）が発生します。

身体機能の低下を防ぎ、腰痛の予防には腹圧の機能向上が大切です。

私は柔道整復師として現場で１２年間、いろいろな患者様の体を見てきましたが、一つ要因を挙げるとしたら、腹圧のコントロールです。

腹圧のコントロールとは、腹腔内圧の強弱を生活動作や運動動作時に適切に加える事が出来ているのかです。

腹腔内圧を高める事で脊柱の安定性を高める事で出来ます。

当院では腰痛の患者様に腹圧をコントロール出来るようにトレーニングを行っています。

右の図でもわかるように、腹圧が低いと腰椎が腹圧の高い状態と比べ腰の骨の反りが強くなります。過度な腰椎の反りは腰周辺の筋肉の炎症を招く可能性が高くなります。また仙腸関節とのバランスがなくなり、お尻周りの痛み（炎症）が発生する可能性を上げてしまします。

腹圧に関連する筋肉は横隔膜だけではなく、腸腰筋（大腰筋・腸骨筋）など腹直筋の下にあるインナーマッスルの影響が非常に大きいです。

腹圧に関係する筋肉は、横隔膜・腹直筋・腸腰筋・腰方形筋・脊柱起立筋です。この筋力が弱まる事で、腹圧が低下して腰の負担が増大して腰の痛みに繋がります。

体幹腹圧トレーニング

①仰向けに寝る　②大きく息を吸いながらお臍の周りを大きく膨らませる

③２の状態をキープしながらお尻を締める　④5秒～10秒キープする

回数・1日5回程度を目安に行うが慣れてきたら10回程度を目標に

頻度・2日に1回ペースで行う

猫背になる事は、胸椎の動きが悪いことです。

胸椎の動きをよくすることは、

・身体を回旋しやすくなる・肩（肩甲骨）を引きやすくする・スポーツパフォーマンスの向上など、様々なメリットがあります。

下記は胸椎の動きをよくする為の当院でリハビリ運動の一部になります。

ご興味のある方は参考にしてください。